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動物通信

動物と暮らす楽しさ

動物と暮らす楽しさ
飼うにあたって
病気にさせないために(健康こそ宝)
新たな生命にふれてみよう〜お産のよろこび〜
守ってほしいこと・よく見かけるイヌとネコ


 動物と暮らす楽しさ


ヒトはイヌやネコなどいろいろな動物を飼育しています。ではどうして家庭で動物を飼育するのか考えてみましょう。

イヌと暮らす楽しさ
イヌは「群れ」を作り生活する動物なので、飼い主のことも「群れ」の仲間と思っています。イヌの行動を理解してじょうずに関係を築けば、飼い主といることが楽しく、飼い主にしたがい、守ろうとします。飼い主をなごませ、時には心強い味方となってくれます。飼い主はイヌのひとみを見つめるだけでいとおしくなることでしょう。
イヌといっしょに散歩をすることも楽しいことです。イヌを通してさまざまな人とも知り合える楽しみが増えます。また、品種によりすがたや性格もいろいろなので、自分にあった品種を選べます。

ネコと暮らす楽しさ
ネコは、大変自由奔放な動物で、単独で行動することを好みます。ヒトとの関係もイヌの場合とちがい、世話をしている飼い主にさえ抱かれるのを好まないネコさえいます。ですから、飼うというより、共に生活すると言ったほうが良いかもしれません。その中でさまざまな喜びが感じられるようになります。例えばすりよってきたり、はなれて行ったり、いろいろな態度やしぐさが心をいやしてくれます。

その他の動物も飼ってみよう
その他の動物としてはウサギやハムスター、インコなどの鳥類がいます。ウサギはとてもこわがりな動物ですが感情豊かでかしこい動物なので喜怒哀楽を鳴き声や行動で示すようになります。ハムスターは他の動物と比べて短命(2〜3年くらい)ですが、小さく、ゲージの中で飼える手軽さが人気です。昼間より夜活発に動く動物です。セキセイインコなどの鳥類はすがたや鳴き声のかわいらしさで人気があります。人のおしゃべりを真似させたり、ヒナから育てれば人になつくようにできます。
どんな動物を飼うにしろ、大切なことは家族の一員として愛情を注ぎ、日頃の世話・しつけ・病気の予防や治療を責任を持ってすることで、人も動物もより楽しい関係が得られるでしょう。



 飼うにあたって

動物を飼う前に家族全員で話し合いましょう。
○全員が動物を飼うことに賛成していますか?
○動物種・品種・性別を決めましたか?
○その動物はあなたの家に適していますか?
 大型犬は十分な散歩が必要、長毛種はブラッシングが重要、鳥類やハムスターは温度管理が難しい、飼育箇所の確保、
 近隣の理解、動物によっては20年以上一緒に暮らせるので引っ越しや結婚など生活が変化した時の対応など
○家族全員で世話をできますか?
○飼育するための道具はそろえられますか?
 ゲージや首輪、砂箱やブラシ、食器や水入れなど
○健康管理はできますか?
 感染症の予防の仕方、食事の与え方、運動のさせ方など
○最後まで世話ができますか?

忘れていけないことは動物に対する愛情です。愛情をかけられて幸せそうな顔をしている動物がいることが家族にとっても快適に暮らしていく秘訣になるのではないでしょうか?


 病気にさせないために(健康こそ宝)

人も動物も一生を通して、病気やけがなどが少なく長生きできることが何よりの幸せといえるでしょう。特に、動物は健康そうに見えても、病気や感染症(かんせんしょう)が付きまとい、また思わぬけがの危険性もあります。自己管理できない動物たちに代わって、飼い主が日頃から注意深く観察して健康管理をすることが必要です。
イヌやネコには予防注射やフィラリア症予防などが最低限必要です。食餌も健康のためには大切です。年齢別など栄養バランスのすぐれたさまざまな食餌が市販されています。また、病気の時にあたえる特別な食餌もあります。飲み水も食餌と同様大切です。常に新鮮(しんせん)な水が飲めるようにしてやりましょう。
また、食餌だけでなく運動管理も病気の予防には大切です。運動管理はやさしい様でなかなか面倒なものです。しかし、犬との散歩はストレス発散と社交の場になります。外出時は喧嘩や交通事故また感染症などに気を付けましょう。そのためにも日頃からイヌのことを理解し、イヌをコントロールできるようにしましょう。散歩前には自宅で排泄をすませましょう。

ネコは室内だけの運動でも十分です。なるべく家の中だけで暮らせる様に習慣づけましょう。外には予防注射も確実な治療法も無いこわい感染症があり、オス同士の喧嘩ははげしく、けがを負い病気がうつることがあります。
子供を望まない場合は避妊・去勢手術をした方が良いでしょう。一般的におだやかな性格になり、また高齢期に多い生殖器の病気にもなりにくくなります。
また病気を早く発見するためには、健康診断を積極的に受けさせることも良い方法です。家庭でも普段から動物に異常がないかよく観察しましょう。
その他の動物もイヌやネコと同様、日頃から観察し世話を行って病気にならないように心がけましょう

病気から守りましょう!

《イヌ》
○狂犬病※ワクチン
 法律によって毎年4〜6月の間に接種し、届け出ることが義務付けられている。
○イヌ混合ワクチン
 犬ジステンパー・犬伝染性肝炎・アデノウイルス2型感染症・犬パラインフルエンザウイルス感染症
 ・犬パルボウイルス感染症・ 犬コロナウイルス感染症・犬レプトスピラ病※(3種類)
 以上の感染症に対するワクチンを組み合わせたもの。
 子犬の時は1年に数回、成犬でも年1回の接種が必要。
○イヌ糸状虫)(フィラリア)※感染症
 フィラリアは肺動脈・心臓に寄生し、蚊が媒介するので、蚊の飛んでいる時期に予防する。予防薬は注射・内服薬・滴下剤。

《ネコ》
○ネコ混合ワクチン
 ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症(猫伝染性腸炎)
 ・猫白血病ウイルス感染症・猫クラミジア感染症
 以上の感染症に対するワクチンを組み合わせたもの。
 初回時は1年に2回、成猫でも年1回の接種が必要。

その他、ノミ※やダニ※の寄生を予防する薬など。また猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)などワクチンが無い感染症もあるので詳しくは獣医師に相談しましょう。

※:人と動物との共通感染症


 新たな生命にふれてみよう 〜お産のよろこび〜


動物が個体数を増やしていくことを繁殖といいます。
動物と共に暮らす楽しさをお話してきましたが、動物を飼いたいと思っている多くの方々のために、繁殖させて健康でかしこい子供を産んでもらうことも必要です。

出産させる前に…
都会に住む人たちは子孫を繁栄させる営みに接することが少なくなりました。身近な動物が子供を産む行動に立ち会うことができればそのすばらしさに、一生忘れえぬほどの有意義で楽しい感動を受けると思います。
イヌでは年1〜2回、ネコでは数回繁殖の時があってこの時期だけ子供を産むことができます。動物の子供がほしい場合はこの時に交配させれば良いのです。この時期は普通とちょっとちがった行動をとるので子供がほしくない場合やこの行動がわずらわしいなら、不妊処置をすれば繁殖の時期はきません。子供を望む場合は遺伝のことも考えて計画的に行った方が良いので獣医師などに相談してください。

動物の子供を授かったら…
両親が健康でなければ元気な動物の子供は生まれませんので日頃の健康管理が大切です。妊娠中も時々母体に異常が無いか、胎児が健康に発育しているか獣医師に定期的に見てもらう様にします。イヌやネコの妊娠期間は約二ヶ月です。出産が近づいたら産室(産箱)を用意し、いよいよ待望の出産です。

いざ出産です!…
出産はとても心配なものですが、希望にみちたこの時期はワクワクと言うかドキドキと言うか何度体験しても感動的な時間です。無事出産が終わり母親はへその緒をかみ切り全身をなめてやります。毛がかわいた動物の子供はふわっとしてとてもかわいさが増します。元気な子供はおっぱいを口いっぱいにふくみしっかりと飲みます。このときの母親は安堵感とほこらしさにみちた顔で『私の赤ちゃんかわいいでしょ!』と言っている様に見えます。本能とはいえだれも教えないのによくこんなことができるなと感心させられます。
まれに異常分娩で人の手を借りたり、帝王切開となることもあります。
動物の子供がすくすくと育っていく過程でこの小さな動物から保育、しつけ、動物同士の社会性といろいろのことを教えられます。一頭だけで大切に飼われるのもよいですが数頭飼って動物同士のかかわり合い方を見ていると多くのことを学べます。


 守ってほしいこと・よく見かけるイヌとネコ

守ってほしいこと
○イヌと散歩をする時は、リード(引き綱)を必ずつけましょう。 
 イヌを飼うときのルール(条例)で決まっています。
○散歩のときのイヌのふんは持ち帰りましょう。また、おしっこは水で流しましょう。
○外にいるネコに、もし、食べ物を与えたい場合は、大人に相談しましょう。食べ物を与えるだけでは、
 かわいそうなネコたちが増えてしまいます。
○ネコはできるだけ室内で飼いましょう。また増やしたくない場合は、不妊去勢手術をしましょう。


よく見かけるイヌとネコ
ヨークシャーテリア
高貴な姿と毛色のために、動く宝石と呼ばれている。性格は、活発で知的、少し気が強い。
ひざに異常をきたすことあり。
【ひざの異常に注意したいその他の犬種】
パピヨン・プードル・ポメラニアンなど
日本ネコ
現在日本にいるネコのほとんどは外国のネコとの混血。性格も温和でとても飼い易い。
ダックスフント
歩く姿がユーモラスな胴長短足の代名詞ともいえるイヌ。胴長なので腰が病気になり易い。
【腰の病気に注意したいその他の犬種】
ビーグル・コッカスパニエルなど
アメリカンショートヘアー
外国種では人気ナンバー1のネコ。がっしりした体型にやさしい表情が特徴。ネコの中のジェントルマンと呼ばれるとても飼いやすい品種。
シーズー
中国の皇族に愛された愛玩犬で、体つきは頑丈。眼が大きく鼻が短く愛らしい表情をするが、そのため眼を患い易い。
【眼の病気に注意したい他の犬種】
チワワ・ブルドック・パグなど
スコティッシュフォールド
前向きに折れ曲がった不思議な耳が特徴のネコ。最近ではやさしい性格の子が多くなった。選ぶ時は顔つきだけでなく尻尾が長く柔軟な子を選択すること。
ゴールデンレトリバー
優しい表情と賢さ、愛らしい姿が人気。盲導犬としても活躍。股関節に異常をきたすことあり。
【股関節の異常に注意したいその他の犬種】
ジャーマンシェパード・セントバーナードなど
ロシアンブルー
「ブルー」とはネコの世界独特の用語で「灰色の毛色」のこと。眼はエメラルドグリーン・細長い体型が特徴。飼い主には献身的で良く懐く。
柴犬
日本土着の小型犬で、日本犬の80%を占める人気犬種。自然のままの飾り気の無い素朴さと気迫のある眼が特徴。
アビシニアン
古代エジプトの壁画に多く描かれているネコがその姿に似ていることから、ヒトとの長い共生の歴史が感じられる。しなやかで美しいボディラインが特徴で、照明の角度により毛色は微妙に変化して見える。


〜あとがき〜

これを読んで、動物たちと共に暮らす楽しさを知ってもらえれば幸いです。
動物を飼うときには最後まで責任をもって大切にしてあげてください。


編集
東京都獣医師会杉並支部           
発行・監修
杉並保健所生活衛生課 (〒167−0051)杉並区荻窪5−20―1 (3391−1991)
平成18年10月発行


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